12月13日、スウェーデンでは「ルチア祭」が行われます。白い衣装やろうそくの明かり、静かな歌声に包まれるルチア祭は、冬の訪れを感じながら過ごす特別な一日です。
行列を眺めたり、ルッセカットやペッパルカコールを味わったり、温かい飲み物を片手に家族や友人と過ごしたり。ルチア祭の楽しみ方は、華やかなイベントに参加することだけではありません。
スウェーデンでは、暗い季節だからこそ灯りを楽しみ、温かな食卓を囲みながら冬の時間を過ごします。そんなルチア祭の過ごし方には、日本の暮らしにも取り入れられる小さなヒントがあります。

寒い冬も雪とおやつがあれば楽しめます
この記事では、スウェーデンで楽しまれているルチア祭の過ごし方を紹介しながら、キャンドルや冬のお菓子、温かい飲み物など、日本の暮らしにも取り入れやすい楽しみ方を紹介します。
- スウェーデンでのルチア祭の過ごし方
- ルチア祭で楽しむキャンドルや歌、お菓子
- 冬の暮らしに「光」を取り入れるスウェーデンの習慣
- 日本の食卓や家庭で楽しめるルチア祭のアイデア
- 家族や愛犬と楽しむ冬の時間
ルチア祭はどんなふうに過ごす?
ルチア祭は、決まった行列を見て終わるだけの行事ではありません。ろうそくの明かりや歌、お菓子を楽しみながら、家族や友人と冬の時間を過ごすことも大切にされています。
朝のルチア行列を見たり、歌声に耳を傾けたり、ルッセカットとコーヒーを囲んだり。過ごし方はそれぞれですが、普段より少しゆっくりと季節を感じられる一日です。
ろうそくの明かりと静かな時間
ルチア祭の時間を印象づけるのが、ろうそくの明かり。ルチアや行列の参加者が手にするろうそくを眺めながら、静かな時間を過ごします。
暗い場所に小さな明かりが並ぶことで、いつもの空間も少し特別な雰囲気に。華やかな飾りをたくさん用意しなくても、灯りひとつで冬らしい時間を楽しめます。
ルチアの歌を聴きながら
ルチア祭では、行列とともに「Sankta Lucia」などの歌が歌われます。参加者がゆっくりと歩きながら歌うことで、ろうそくの明かりと歌声が一緒に楽しめるのが特徴です。
会場で行列を見るだけでなく、テレビなどを通してルチアの歌を楽しむ人もいます。静かな歌声に耳を傾けながら、冬の朝をゆっくり過ごすのもルチア祭の楽しみ方です。
ルッセカットとコーヒーを楽しむ
ルチア祭は、見るだけでなく、季節のお菓子を味わいながら楽しむ行事。
ルチア祭の時期には、黄色いサフランパン「ルッセカット」やスパイスの香りが楽しめる「ペッパルカコール」が食卓に並びます。
コーヒーなどの温かい飲み物と一緒に味わえば、ろうそくの明かりを囲む時間もさらにゆったりとしたものになります。

パンの香りなら遠くからでもわかります
家族や友人と一緒に楽しむ
ルチア祭は、学校や教会などで行われる行事だけではなく、家庭でも楽しまれきました。
家族でルチアの歌を聴いたり、ろうそくを灯したり、お菓子を囲んだりしながら、それぞれのスタイルで過ごします。
特別なことをたくさん準備する必要はありません。いつもの朝食やコーヒータイムに季節の要素を加えるだけでも、ルチア祭らしい冬の時間になります。
現代のスウェーデンではどんなルチア祭を楽しむ?
現在のスウェーデンでは、ルチア祭は学校や教会だけでなく、職場や高齢者施設、家庭など、さまざまな場所で親しまれています。
大きな会場で行われる場合もあれば、身近な人たちが集まって小さなルチア行列を楽しむことも。
場所によって規模や内容は異なりますが、ろうそくを灯し、歌を聴きながらルッセカットやコーヒーを囲む時間が、この時期の楽しみのひとつになっています。
学校で行われるイベント
スウェーデンでは、学校でルチアの行列を行うことがあります。
白い衣装のルチアを先頭に、テールノルやスターングッサルなどが続き、参加者がルチアの歌やクリスマスソングを歌います。
子どもたちが衣装を身につけて行列に参加したり、歌を披露したりするなど、学校によってさまざまな形で行われています。

学校ならみんなで歩けて楽しそうです
教会や地域において
教会や地域の行事として行われるルチア祭では、歌を中心とした落ち着いた雰囲気の行列が見られます。
参加者がろうそくを手にして歌いながら進み、集まった人々がその様子を見守ります。教会だけでなく、地域の人々が参加できる行事として開催されることもあります。
職場や高齢者施設では
ルチア祭は、働く人たちが集まる職場でも行われ、病院や高齢者施設をルチアの行列が訪れることも。
仕事や日常生活の場にルチアの歌声やろうそくの明かりが加わり、普段とは少し違った12月の時間を楽しめます。

職場にもおやつの時間があるとうれしいです
家庭やテレビでも
ルチア祭は家庭でも楽しまれています。家のなかでルチアの行列を見たり、ろうそくを灯したりしながら、ルッセカットやコーヒーなどを味わう過ごします。
また、スウェーデンではテレビでもルチア祭が放送されるため、実際に行列へ参加しなくても、画面を通してルチアの歌やろうそくの明かりを楽しむことができます。
スウェーデンの冬に「光」が大切にされる理由
スウェーデンの冬は日が短く、11月から12月にかけて暗い時間が長くなります。そんな季節の室内を彩るのが、キャンドルや窓辺の明かりです。
ルチア祭も、こうした冬の暮らしのなかにある「光」を感じられる行事のひとつ。
ろうそくの明かりを囲み、温かい飲み物やお菓子を楽しみながら、寒い季節ならではの時間を味わいます。
キャンドルで冬の室内を心地よくする
スウェーデンでは、クリスマスに向かう時期になると、窓辺に星形の照明やキャンドル型のライトを飾る光景が見られます。
外が暗くなる時間が早い冬だからこそ、室内に温かな明かりを取り入れることで、家のなかを心地よく整えます。ルチア祭で使われるろうそくも、そんな冬の明かりを象徴する存在です。
暗い季節だからこそ楽しめる灯り
冬の暗さは、スウェーデンの暮らしから切り離せないもの。
だからこそ、明るさだけを求めるのではなく、キャンドルや間接照明のような柔らかな光を楽しむ習慣があります。
ルチア祭でも、暗い空間にろうそくの明かりが連なることで、白い衣装や歌声がより印象的に感じられます。
暗さがあるからこそ、ひとつひとつの明かりを楽しめるのです。
明かりとFikaの冬時間
スウェーデンの冬を語るうえで欠かせないのが「Fika」。
コーヒーやお菓子を楽しみながらひと息つく時間として知られ、冬には温かい飲み物や季節のお菓子とともに楽しむこともできます。
ルチア祭でも、ルッセカットやペッパルカコールとコーヒーなどを囲む時間があり、ろうそくの明かりと食べ物、会話がひとつの冬のひとときをつくります。
特別な予定を詰め込むのではなく、明かりを灯して温かいものを味わいながら、家族や友人とゆっくり過ごす。そんな時間の楽しみ方にも、スウェーデンの冬らしさが感じられます。

Fikaならおやつ係を担当できます
日本でルチア祭を楽しむには?
日本でルチア祭を楽しむなら、本場の行列や衣装をそのまま再現する必要はありません。
ルチア祭で親しまれている、ろうそくの明かりや歌、季節のお菓子、温かい飲み物をヒントに、冬の食卓や家族との時間を楽しむ方法があります。
キャンドルを灯して冬の食卓をつくる
ルチア祭の雰囲気を取り入れるなら、まずは食卓に小さな明かりを灯すところから。
スウェーデンの冬は日が短く、クリスマスの時期には窓辺の星形照明やアドベントキャンドルなど、室内に明かりを取り入れる習慣があります。
日本の家庭でも、食卓にキャンドルやキャンドル型のライトを置くだけで、いつもの夕食が少し冬らしい雰囲気に。
火を使うキャンドルが難しい場合は、電池式のライトを使う方法もあります。小さな明かりをひとつ取り入れるだけでも、冬の夜を楽しむきっかけになります。
「明るい窓辺は雪の日にも似合いそうです」
ルッセカットやサフランのお菓子を味わう
ルチア祭といえば、黄色いサフランパン「ルッセカット」も欠かせません。
スウェーデンでは、ルッセカットやペッパルカコールをコーヒーなどと一緒に楽しむ習慣があり、ルッセカットはルチア祭の時期を代表するサフラン風味のお菓子として親しまれてきました。
日本で楽しむなら、本場と同じものを用意する必要はありません。
ルッセカットを焼くのではなく、サフランを使った焼き菓子を作ったり、黄色い色と香りを冬のおやつに取り入れるだけでも十分です。
コーヒーや紅茶などの温かい飲み物を添えれば、冬の小さなFikaにもなります。
「Sankta Lucia」を聴きながら過ごす
ルチア祭では、「Sankta Lucia」をはじめとする歌が行列とともに歌われ、現在のスウェーデンでは、学校や教会、職場などさまざまな場所でルチアの歌が親しまれています。
日本で楽しむ場合は、ルチア祭の音楽を流しながら朝食をとったり、キャンドルを灯した部屋でゆっくり聴いたりするのもひとつの方法。
白い衣装を用意したり、行列をつくったりしなくても、歌を聴きながら冬の時間を味わうことで、ルチア祭の雰囲気を身近に感じられます。
家族や友人、愛犬とゆっくり過ごす
ルチア祭を日本の暮らしに取り入れるときに大切なのは、行事を忠実に再現することではありません。
キャンドルを灯し、季節のお菓子を用意して、温かい飲み物を飲みながら家族や友人と話す。愛犬と一緒に過ごす時間をつくるのも、その家庭ならではの楽しみ方です。
特別な準備をしなくても、いつもの食卓に冬らしい明かりやお菓子を少し加えるだけ。そんな小さな工夫から、ルチア祭をきっかけにした冬の習慣が生まれます。

みんなで過ごすならおやつも多めにお願いします
ルチア祭をきっかけに楽しむ冬の時間
ルチア祭の楽しみ方は、特別な準備をして行事を再現することだけではありません。
小さな灯りをともして、温かい飲み物や冬のお菓子を味わう。好きな音楽を聴きながら、家族や友人、愛犬とゆっくり過ごす。
そんな何気ない時間も、ルチア祭から感じられる冬の楽しみ方のひとつです。
特別な準備をしなくても楽しめる
キャンドルを1つ灯したり、いつものコーヒーに季節のお菓子を添えたり。大がかりな準備をしなくても、冬らしい時間をつくることができます。
小さな灯りと温かい飲み物から始める
暗くなるのが早い冬だからこそ、明かりや温かい飲み物を楽しむ時間が心地よく感じられます。
ルチア祭をきっかけに、夕食やコーヒータイムに小さな灯りを取り入れてみるのもよい方法です。
毎年楽しめる冬の習慣にする
12月13日になったらキャンドルを灯す、ルッセカットを焼く、ルチアの歌を聴く。
毎年同じことをひとつ楽しむだけでも、冬の訪れを感じる習慣になります。

毎年おやつがある日なら覚えておきます
さいごに
スウェーデンのルチア祭は、ろうそくの明かりや歌、ルッセカットなどのお菓子を楽しみながら、冬の時間を味わう行事です。
日本で楽しむときも、本場の衣装や行列をそのまま再現する必要はありません。キャンドルを灯したり、温かい飲み物と冬のお菓子を用意したり、ルチアの歌を聴いたり。家族や友人、愛犬と一緒に過ごす時間に、少しだけ北欧の冬を取り入れることができます。
12月13日をきっかけに、毎年ひとつの冬の習慣を楽しんでみるのも素敵な方法。寒くて暗い季節だからこそ、灯りや食べ物、人と過ごす時間を大切にする。
そんなスウェーデンの冬の楽しみ方を、無理なく自分たちの暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか。

冬はおやつと一緒ならもっと楽しめます

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