ペッパルカコール(Pepparkakor)は、スウェーデンで親しまれている伝統的なジンジャーブレッド。
薄く焼き上げた生地はカリッとした食感で、ジンジャーやシナモン、クローブなどのスパイスが香ります。
特にアドベントからクリスマスにかけてよく食べられ、コーヒーと一緒にFikaを楽しんだり、グロッグのお供にしたりします。
クリスマスのお菓子として知られているペッパルカコールですが、その楽しみ方は食べることだけではありません。家族で焼いたり、飾ったり、お菓子の家を作ったりと、冬の暮らしの中で親しまれています。

冬のおやつにも、長い歴史がありますね
この記事では、そんなペッパルカコールの歴史や使われるスパイス、クリスマスとの関わり、スウェーデンでの楽しみ方を紹介します。
- ペッパルカコールについて
- ペッパルカコールの歴史
- クリスマスに親しまれている理由
- スウェーデンの冬の暮らしとのつながり方
スウェーデンで受け継がれてきたペッパルカコール
中世から食べられてきたジンジャーブレッド
ペッパルカコールの歴史は古く、スウェーデンでは中世から食べられていたとされています。
当時、スパイスをたっぷり使った菓子は、現在のように誰もが気軽に楽しめるものではなかったため、ドイツから輸入されたペッパルカコールが社会の上層で食べられていました。
その後、スウェーデンでもペッパルカコールが作られるようになり、1755年には料理書に3種類のレシピが登場、19世紀に入ってからは一般家庭でも広く焼かれるようになりました。
クリスマスのお菓子として定着した理由
もともとペッパルカコールは、クリスマスだけに食べられていたわけではありません。
かつてはクリスマスなどの大きな祝祭に作る特別なお菓子でしたが、次第にクリスマスとの結びつきを強め、現在ではスウェーデンを代表するクリスマス菓子のひとつになっています。
アドベントの日曜日にグロッグとペッパルカコールを楽しんだり、クリスマスにはさまざまな形に焼いたり、子どもたちがジンジャーブレッドハウスを作ったりする文化もあります。
ペッパルカコールに使われるスパイス
ペッパルカコールの特徴は、薄くカリッとした生地と、複数のスパイスが重なった香り。
代表的なスパイスには、ジンジャー、シナモン、クローブなどがあります。
- ジンジャー:ピリッとした辛みと、温かみのある香り
- シナモン:甘くやさしい香りを加える定番のスパイス
- クローブ:少量でも存在感があり、深みのある香り
- カルダモン:爽やかで清涼感のある香り
スパイスの配合によって香りの印象が変わるため、家庭やレシピによって味わいに違いが出るのもペッパルカコールの面白さです。
北欧のお菓子でスパイスが大切にされる理由
北欧の伝統菓子には、シナモンやカルダモン、クローブなどのスパイスがよく使われています。
スパイスの香りは、寒い季節の焼き菓子や温かな飲み物と相性がよく、冬の食卓やFikaの時間を彩ってきました。
ペッパルカコールの特徴的な香りも、こうした北欧の冬の食文化を感じさせるもののひとつです。

スパイスの香りも冬の楽しみのひとつですね
スウェーデンではペッパルカコールをどう楽しむ?
ペッパルカコールは、クリスマスの時期に食べるだけのお菓子ではありません。
コーヒーやグロッグと一緒に味わったり、家族でジンジャーブレッドハウスを作ったりと、さまざまな形で冬の時間に取り入れられています。
クリスマスのFikaで楽しむ
クリスマスが近づくと、ペッパルカコールはFikaの時間にも登場します。
例えば、コーヒーと一緒に味わったり、家族や友人と集まっておしゃべりを楽しんだり。
クリスマス前の時期には、サフランパンやペッパルカコールなど、季節ならではのお菓子もFikaを彩ります。
グロッグと一緒に味わう
ペッパルカコールは、北欧の伝統的なホットドリンク「グロッグ」と一緒に楽しまれることもあります。
スパイスの香りが広がる温かなグロッグと、カリッとしたペッパルカコールは、クリスマスシーズンらしい組み合わせのひとつ。
アドベントからクリスマスにかけて、家族や友人とグロッグを囲みながら、ペッパルカコールを味わう時間も親しまれています。
食べるだけではないペッパルカコール
ペッパルカコールの楽しみ方は、食べることだけではありません。
ハートや星、動物など、さまざまな形に型抜きしたり、アイシングで飾ったりするのも楽しみのひとつです。
ペッパルカコールを使ってジンジャーブレッドハウスを作る習慣もあり、クリスマスの時期には、家族で一緒に作りながら、少しずつ完成させていきます。
このようにペッパルカコールは、焼いて味わうだけでなく、形を作ったり飾ったりしながら、クリスマスまでの時間を楽しむお菓子としても親しまれてきました。

食べる前から楽しめるお菓子なんですね
ペッパルカコールで作る「お菓子の家」
ペッパルカコールは、そのまま味わうだけでなく、クリスマスの時期には「お菓子の家」作りにも使われます。
壁や屋根の形に焼いたペッパルカコールを組み合わせ、アイシングやお菓子で飾り付けるジンジャーブレッドハウスは、クリスマスシーズンの楽しみのひとつです。
ペッパルカコールの家「Pepparkakshus」とは?
「Pepparkakshus(ペッパルカークスフース)」は、ペッパルカコールで作るお菓子の家のことです。
- ジンジャーブレッドを壁や屋根の形に焼く
- アイシングなどを使って組み立てる
- お菓子や砂糖菓子で自由に飾り付ける
小さな家だけでなく、教会やお城など、さまざまな形の作品が作られることもあります。
完成した家の美しさを楽しむのはもちろん、どんな形にするか考えたり、飾り付けをしたりする時間も、ペッパルカコールの楽しみのひとつです。
家族で作るクリスマスの時間
ペッパルカコールの家作りは、ひとりで完成させるだけのものではありません。
子どもと一緒に生地を型抜きしたり、焼き上がったパーツを組み立てたり、アイシングで飾り付けたりと、それぞれが参加できます。
少し形が傾いたり、飾り付けが思い通りにならなかったりすることも含めて、家族で楽しめるのが魅力。
クリスマスを迎える前に少しずつ準備をしながら過ごす時間も、北欧の冬の暮らしを感じられるひとときです。

お菓子で家まで作れるなんて楽しそうです
ペッパルカコールと北欧のクリスマス
ペッパルカコールは、クリスマス当日だけに食べられるお菓子ではありません。
アドベントからクリスマスにかけて、さまざまな行事や冬の時間とともに楽しまれています。
- アドベント
クリスマスを待つ時期。ペッパルカコールやサフランパンなど、季節のお菓子を楽しみます。 - ルシア祭(12月13日)
サフランパンが特に有名。ペッパルカコールも、クリスマスシーズンを彩るお菓子のひとつとして親しまれています。 - グロッグ
スパイスを使ったホットワイン。カリッとしたペッパルカコールは、冬らしい組み合わせのひとつです。 - Fika
コーヒーと一緒に味わいながら、家族や友人とゆっくり過ごす時間。クリスマスの時期はペッパルカコールも登場します。
このように、ペッパルカコールはひとつの行事だけと結びついているのではなく、クリスマスを待ち、冬の時間を楽しむさまざまな場面に登場します。

クリスマスまでの時間にも、お楽しみがたくさんありますね
ペッパルカコールを日本の冬に取り入れるなら
ペッパルカコールは、スウェーデンのクリスマスを代表するお菓子ですが、その楽しみ方は日本の冬の暮らしにも取り入れられます。
本格的なクリスマスの準備をしなくても、お菓子を囲む時間や、手作りを楽しむ時間を少し加えるだけで、冬らしいひとときに。
コーヒーと一緒に冬のFikaを楽しむ
冬のおやつ時間に、ペッパルカコールと温かいコーヒーを用意してみるのもひとつの楽しみ方。
- ペッパルカコールをコーヒーと一緒に味わう
- グロッグなどの温かい飲み物と合わせる
- 家族や友人とゆっくりおしゃべりを楽しむ
特別なことをしなくても、いつものおやつにスパイスの香るクッキーを加えるだけで、冬らしいFikaの時間になります。
クリスマスの飾りとして手作りする
ペッパルカコールは、食べるだけでなく、クリスマスの準備を楽しむきっかけにもなります。
- 星やハートなど、好きな形に型抜きする
- アイシングで自由に飾り付ける
- 家族でジンジャーブレッドハウス作りに挑戦する
完成したお菓子だけでなく、何を作るか考えたり、一緒に飾り付けをしたりする時間も楽しみのひとつです。
愛犬と過ごす冬のおやつ時間にする
ペッパルカコールを楽しむ時間は、愛犬と一緒に過ごす冬のひとときにもつなげられます。
- 人はペッパルカコールと温かい飲み物を楽しむ
- 愛犬には犬用のおやつを用意する
- 同じ時間をゆっくり過ごす
ただし、人用のペッパルカコールには犬に適さないスパイスや砂糖などが使われるため、愛犬に与えないようにしましょう。

それぞれのおやつで素敵な冬時間ですね
ペッパルカコールのレシピ
スウェーデンの家庭で親しまれているペッパルカコールは、ジンジャーやシナモン、クローブなどが使われているため、日本でも材料をそろえて作ることができます。
薄く焼き上げて、コーヒーやグロッグと一緒に味わうのがおすすめです。
おわりに
ペッパルカコールは、スウェーデンのクリスマスに親しまれている伝統菓子。
ジンジャーやシナモン、クローブなどのスパイスが香る薄焼きのクッキーで、冬のFikaやグロッグと一緒に楽しまれてきました。
クリスマスを待つ時間に焼いて、飾って、誰かと一緒に味わう。ペッパルカコールには、スウェーデンの人々が冬の時間を楽しんできた暮らしが詰まっています。

お菓子から冬の暮らしまで見えてきますね

参考にさせていただきました

