Hangikjöt(ハンギキョット)とは?アイスランドのクリスマスを彩る燻製ラム

アイスランドのクリスマス料理として知られる「Hangikjöt(ハンギキョット)」は、塩漬けした羊肉を燻製にした伝統料理です。

薄く切った羊肉をじゃがいもや野菜などと一緒に味わうのが定番で、クリスマスの食卓を代表する料理のひとつとして親しまれています。

ちょこみ
ちょこみ

燻製した羊肉ってどんな味なんでしょう

この記事ではハンギキョットの特徴や使われる羊肉、クリスマスの食卓での食べ方、アイスランドの保存食文化との関わりについて紹介します。

Hangikjöt(ハンギキョット)とは?料理の特徴

ハンギキョットは、塩漬けした羊肉を燻製にしたアイスランドの伝統料理です。

名前には「吊るした肉」という意味があり、肉を吊るして燻製にする保存方法に由来します。

現在では特にクリスマス料理として知られていますが、クリスマス以外にも食べられています。

どんな肉を使っている?

ハンギキョットに使われるのは羊の肉。アイスランドの羊は夏の間、野山で草やハーブなどを食べて育つことから、風味のある肉として知られています。

なかでも代表的なのが羊の脚肉で、骨付きの脚肉や骨を外して整形したものなどがあります。

塩漬けと燻製で作られる

ハンギキョットは、羊肉を塩漬けにしたあと、燻製にして作ります。

伝統的には肉を吊るして燻製にする方法が用いられ、冷蔵設備がなかった時代には、肉を長く保存するための方法として発達しました。

燻製には白樺などの木材が使われるほか、伝統的な方法では乾燥させた羊の糞を燃料にすることもあります。

アイスランドでは森林資源が限られていたため、身近にある燃料を利用して肉を保存してきました。

燻製ならではの味わい

ハンギキョットは、羊肉のしっかりとした風味と燻製の香りが特徴。伝統的な製法によって、塩味と煙の香りが肉に加わり、独特の味わいに仕上がります。

一般的には茹でてから薄く切り、温かい状態または冷やした状態で食べます。

現在は比較的軽く燻製したものも多く、より長く燻製したタイプや二度燻製したものなど、製法によって風味の違いも楽しめます。

ちょこみ
ちょこみ

羊肉と燻製の香りを一緒に楽しむ料理なんですね

アイスランドのクリスマスとHangikjöt(ハンギキョット)

クリスマスを代表する料理

アイスランドでは、ハンギキョットはクリスマスの食卓に欠かせない料理のひとつとして親しまれています。

クリスマスには、あらかじめ燻製した羊肉を調理して薄く切り、じゃがいもやグリーンピースなどと一緒に食べます。

クリスマス料理として長く親しまれてきたことから、現在ではアイスランドの冬を象徴する料理のひとつとして知られてきました。

クリスマスの食卓で食べられる時期

ハンギキョットは、特にクリスマスの時期に食べられています。

クリスマスイブやクリスマス当日の食卓に登場するほか、クリスマスから年末にかけて味わう家庭も。

現在では保存技術が発達しているため、クリスマスに限らず一年を通して食べられるようになりました。

家庭によって異なる食べ方

ハンギキョットの食べ方には、家庭によって違いがあり、温かい状態で食べる場合もあれば、冷たいまま薄くスライスして味わうことも。

付け合わせも、じゃがいもやグリーンピース、白いソースなど、家庭や地域によって組み合わせが異なります。

ちょこみ
ちょこみ

家庭ごとに食べ方が違うのも面白いですね

Hangikjöt(ハンギキョット)が生まれた背景

ハンギキョットの背景には、羊とともに暮らしてきたアイスランドの歴史と、肉を保存するための知恵があります。

羊と暮らしてきたアイスランドの食文化

アイスランドでは、古くから羊の飼育が行われ、羊肉は重要な食料のひとつでした。

厳しい自然環境のなかで暮らしてきた人々にとって、身近に飼育できる羊は、肉や乳などを得られる貴重な家畜。

羊肉を利用する食文化が根づいたことが、ハンギキョットの背景にもつながっています。

肉を長く保存するための燻製

冷蔵庫がなかった時代には、肉を長く保存するための方法として、塩漬けや燻製が用いられてきました。

肉に塩を加え、さらに煙にさらすことで保存性を高め、長い冬に備える食料として利用します。

ハンギキョットは、こうした保存食の知恵から生まれた料理のひとつです。

吊るして燻製にする伝統

伝統的な燻製では、肉を吊るした状態で煙にさらしていたことからHangikjötには「吊るした肉」という意味があります。

アイスランドでは森林資源が限られていたことから、白樺などの木材に加え、乾燥させた羊の糞を燃料として利用する方法もありました。

こうした地域の環境に合わせた保存方法が、現在のハンギキョットへと受け継がれています。

Hangikjöt(ハンギキョット)は何と食べる?

ハンギキョットは、薄く切った羊肉をじゃがいもや野菜、ソースなどと一緒に味わいます。

クリスマスの食卓では、肉料理だけでなく、さまざまな付け合わせを組み合わせるのが特徴です。

じゃがいもを合わせる

じゃがいもは、ハンギキョットによく合わせられる定番の付け合わせ。

ゆでたじゃがいもやマッシュポテトなど、家庭によって調理方法は異なります。羊肉の塩味や燻製の風味と合わせることで、じゃがいもの素朴な味わいを楽しめます。

白いソースを添える

クリスマスの食卓では、ハンギキョットに「uppstúfur(ウップストゥフル)」と呼ばれる白いソースを添えることがも。

これは牛乳などを使ったクリーミーなソースで、マッシュポテトと合わせたり、薄く切った羊肉に添えたりして食べられています。

グリーンピースやパンを合わせる

グリーンピースも、ハンギキョットに合わせられる食材のひとつ。

さらに、アイスランドの薄焼きパン「laufabrauð(ロイファブロイ)」などを添えることもあります。

ちょこみ
ちょこみ

お肉とじゃがいもは相性抜群ですね

さいごに

Hangikjöt(ハンギキョット)は、塩漬けした羊肉を燻製にしたアイスランドの伝統料理。

羊肉を保存するための食文化から生まれ、現在では特にクリスマスの時期に親しまれています。

じゃがいもやグリーンピース、白いソースなどと組み合わせる食べ方も、アイスランドのクリスマスの食卓を特徴づけています。

ちょこみ
ちょこみ

燻製のお肉でクリスマスを味わってみたいです